写真元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/racersearch/profile?toban=4530
ご存知の方も多いと思いますが、今回当記事では、『飛び級昇格の天才レーサー』と称される小野生奈(おの せいな)選手について詳しく紹介していきます。
小野選手は、1988年に福岡県古賀市生まれで、福岡支部に所属している競艇選手です。
小野選手は2008年デビューしてから注目を集め、2013年にB1クラスから異例の『飛び級』でA1クラスに上り詰めたトップクラスの女子レーサーとして第一線で活躍し続けています。
近年では、2019年に小野選手の地元である福岡県古賀市の『水の特命大使』に就任するなど、水上で仕事をする競艇選手として奮闘しています。
記事中では小野選手のレース時の特徴や、得意なコースから競艇になったきっかけまで、詳しく見ていきますので予想する際にはぜひ、参考にしてくださいね。
小野選手の学生時代は?
小野選手は中学、高校と地元福岡の学校を卒業しています。
小野選手が所属していた『東海大学付属第五高等学校』はサッカーの名門校としてしられている学校で、当時から運動部は活発だったようです。
小野選手自身も中学、高校時代とソフトボール部に所属するスポーツ少女で、ポジションは花形のセカンドとして活躍していて、当時から運動神経が高かったことが窺えますね。
ソフトボールでは、どちらかというと守備よりも打撃の方が得意だったそうです。
小野選手が競艇選手になったきっかけは?
小野選手が競艇に興味を持ったのは、父親とボートレースを見に初めて競艇場行ったときで、そのことがきっかけになりそこから興味を持つようになったそうです。
そのときに出走していた日高逸子選手という女性レーサーが、男性レーサーにかっているところをみて、自分も競艇選手になって男性レーサーに勝ちたいと思うようになったのがきっかけになったといわれています。
高校を卒業した後、ボートレーサーの養成所に入所しましたが、養成所時代の成績は伸び悩み、勝率もあまり良くありませんでした。
卒業間近になっても勝率は3台で、最後のリーグでなんとか2着を獲り、首の皮一枚でギリギリ卒業できたようですね。
そこから、勝率をマックス7台まで伸ばすほど競艇選手として成長しているのは、小野選手の努力の賜物としか言えません。
しかも、A1クラスに昇格する際には、B1クラスからの異例の飛び級で昇格していて、当時の同期選手たちは、小野選手の成長に驚きを隠せませんでした。
それほどの成長が見えるのは、小野選手が凄まじい努力をしている証拠です。
デビュー当初は競艇選手として未熟だったにもかかわらず、SGの最高峰の舞台で戦う小野選手の姿は、これから競艇選手を目指す人に夢やきっかけを与えていることでしょう。
小野選手は姉妹で競艇選手
小野生奈選手には妹がいて、妹も小野選手と同じ競艇選手の小野真歩選手です。
妹である小野真歩選手とは、同じ福岡支部に所属しているので顔を合わせる機会も多いそうです。
姉妹で練習や意見交換も行い、互いに切磋琢磨しているそうですが、姉である小野選手は常に背中を見られているという先輩としての意識もあるようで、「妹に言った以上は、自分もその分しっかりやらないと、という気持ちが働きますからね」と、発言されています。
近年の小野選手の成長は、やはり妹の小野真歩選手が同じ競艇選手として戦っていることもあるようで、身近な人間が近くにいることが日々の成長の手助けとなっているのでしょう。
また、同じ世界で戦う以上、妹には負けられないという姉としてのプライドもあるみたいですね。
小野選手の実績と意外に遅かった初優勝
写真元:https://www.seibuhochi.com/boat/lb/fukuoka.html
現在では、女性レーサーの中でも第一線で活躍している一流選手である小野選手ですが、実はボートレーサー養成所の成績は下から2番目で、デビュー当初も華々しい活躍を見せたとは言えませんでした。
小野選手のデビューは2008年11月で初勝利を手にしたのが2010年の5月と、1年半も掛かっており、7以上もある今の小野選手の勝率からは考えられませんでした。
しかし、小野選手は努力を怠ることなく、2013年の12月、『男女W優勝戦』で悲願の初優勝を掴み取りました。
この勝利は3コースからのまくりで掴み取り、大きな話題となりました。
その後、2014年にSG初出場、2017年にはG1で初優勝するなど小野選手は素晴らしい快進撃を見せることとなります。
2018年のレースでも順調に勝利を積み重ね、見事に2018年の女子賞金ランキング1に躍り出ます。
総合ランキングでも53位になるなど、男子選手と肩を並べても見劣りすることなく、一流のレーサーとして活躍していると言えるでしょう。
初勝利まで1年半、そして初優勝から初優勝から8年目、今や女子トップクラスのレーサーの1人と言えますね。
2018年の小野選手の活躍は凄まじい勢いで、SGに6回も出場し、そのうち2回は準優勝戦まで進みました。
惜しくも準優勝戦では結果を残せませんでしたが、女子レーサーとしてここまで戦えたことは、小野選手の大きな実績となっています。
小野選手のレース時の特徴、得意なコースは?
続いて、小野選手のレース時の特徴や得意なコースを詳しく見ていきましょう。
小野選手といえば、レース時のターン技術の高さとモーター整備の技術力の高さが挙げられます。
また、小野選手の平均のスタートタイミングは0,17で決して早い方ではなく、むしろ遅い方と言えるでしょう。
しかし、スタート事故については比較的少なく、スタートが苦手という訳ではないとも言えますね。
ただし、小野選手のスタートのタイミングは年々早くなってきていて、それに伴いフライングも多くなっている印象も見られます。
このままレースの技術力が向上すれば、さらに良い成績を残すことが期待できますが、近年の小野選手はどちらかと言えばターン技術やスタートのタイミングが向上しているというよりも、モーター整備力にますます磨きが掛かっている印象です。
モーター整備を苦手とする女性選手が多い中、小野選手のモーター整備力は年々向上しているとされていて、女子戦においてはかなり有利な技術と言えるでしょう。
小野選手は、節間を通してモーター整備の方向性が見えないまま終了してしまうというケースはほぼ無く、しっかりと仕上げられるそうです。
モーター整備力の高さは、今後も小野選手の大きな武器となることでしょう。
次に得意なコースを見ていきましょう。
小野選手の進入は基本枠なりですが、チャンスがあれば少しでもインコースを狙っていきます。
しかし、強引な前づけや、インコースを無理に狙ってくるような印象はありませんね。
1コースからのレースは難しく、3、4、5コースからのレースの方が得意と自身も発言されています。
競艇の常識として、インコースからアウトコースになるほど、成績は悪くなっていくとされています。
しかし、アウトコースも得意な小野選手は女子リーグの時なら、5コースや6コースからでも舟券に絡む実力があると言えるでしょう。
特にモーターが出ている時の女子リーグでは、小野選手がアウトコース寄りであっても積極的に舟券に絡めてみるのも良いかも知れませんね。
まとめ
今回当記事では、『飛び級昇格の天才レーサー』と称される小野選手について詳しく紹介してきました。
近年では、賞金ランキングでも上位クラスにランクインしてきた注目選手なので、小野選手が良いモーターを引き当てた節のレースは要注目ですよ。
女子選手のためのレースも増えていて、ますます注目が高まっている競艇の女子選手。
その第一線で戦い続ける小野選手に今後も期待しましょう。