競艇の『白井英治』選手とは?特徴や無冠の帝王の由来まで徹底解説!
画像元:スポニチアネックス
『無冠の帝王』、『ホワイトシャーク』などの異名でも幅広く知られていて、そのストイックな人間性でもファンを魅了し続ける白井選手。
ご存知の人も多いかも知れませんが、今回当記事では、競艇の『白井英治』選手について詳しく紹介していきます。
白井選手は1997年5月に下関競艇場でデビューを飾った山口県美祢市出身のトップレーサーで、山口支部に所属しています。
白井選手は、2014年に競艇選手としてSG優勝を勝ち取るまで17年、回数にして68回という期間が掛かった苦労人としても有名ですが、本人は『自分に足りなかったものがあった』と冷静に語るなど、苦労とは思っていなかったそうです。
諦めずに努力を続け、結果を出す姿勢に多くのファンは心を打たれ、歓喜しました。
それでは、そんな白井が競艇選手を目指したきっかけから現在まで順を追って見ていきましょう。
レース時の特徴や獲得賞金など、白井選手がどのような選手か詳しく見ていきますので予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。
白井選手が競艇選手を目指したきっかけは?
白井選手が競艇選手を目指したきっかけは、父親の影響が大きいとされています。
白井選手は父親が競艇好きだったこともあり、小学生の頃から競艇場に通っていて、その頃から既に競艇選手になりたかったそうです。
そして、その頃の志をそのままに、高校卒業後にかつて山梨県に存在した山梨県の本栖湖を訓練場とする『本栖研修所』を受験します。
しかし、学科の点数や、血圧や身長オーバーによる身体的な理由から合計4度の受験が不合格となってしまいます。
白井選手は、5回目の受験で合格し晴れて競艇選手になるまでの約2年間に新聞配達のバイトをしながら理工系の専門学校に通っていた過去もあり、当時からストイックな人間性であったということが分かりますね。
白井選手のデビュー後の成績
冒頭でも少し触れましたが、白井選手は1997年5月22日に下関競艇場でデビューし、同年6月13日に宮島競艇場で開催された、一般競走2日目の9Rで5コースからまくりを決め、見事初勝利を飾りました。
また、同年7月16日に福岡競艇場で開催された『追い山特選レース』で初優出し、優勝戦では5着に入るなど、デビュー年からその頭角を現していきます。
そして、翌年も1998年12月8日に地元である、下関競艇場で開催された『競帝王決定戦 開設44周年記念競走』で見事G1初出場を果たしたものの、選手責任のスタート事故を起こしてしまい失格となってしまいました。
しかし、白井選手はその翌年の1999年1月24日、蒲郡競艇場で開催された一般戦にて6コースから見事な差しを決め、初優勝を飾ることとなるのでした。
『無冠の帝王』がSGレースで優勝するまで
画像元:西日本スポーツ
その後も白井選手の勢いは衰えることなく、2000年1月25日にびわこ競艇場で開催された『第14回 新鋭王座決定戦競走』の6Rで4コースからの差しを決めてG1初勝利を飾り、同年9月17日に蒲郡競艇場で開催された『ダイヤモンドカップ』にてG1初優出を手にしました。
2001年には、尼崎競艇場で開催された『第6回オーシャンカップ競走』でSG初出場を果たし、10月28日に常滑競艇場で開催された『第48回 全日本選手権競走』で念願のSG初優出を掴み取りました。
しかし、その後も記念レースやSGレースの常連選手として在り続けるも、SGで優勝することは中々できず、白井選手が『無冠の帝王』と称されるようになったのもこの頃からでしょう。
そして、2002年3月19日に平和島競艇場にて開催された『第37回 総理大臣杯競走』4日目の2Rで3コースからまくりを決め、ついにSG初勝利を手に入れます。
その翌年の2003年10月7日に平和島競艇場にて開催された『トーキョー・ベイ・カップ 開設49周年記念競走』で1コースからの逃げ切りを見せ、デビューから6年でG1初優勝を飾りました。
さらにその2年後、2005年5月17日には通算500勝目となる勝利を津競艇場にて開催された『第34回 つつじ賞王座決定戦 開設53周年記念競走』で挙げたあと、しばらく成績が伸び悩むことに。
しかし、白井選手はその後も競艇選手として奮闘し続け、2011年1月3日に下関競艇場にて開催された『スポニチ金杯争奪 関門大賞』で4コースからの逃げ切りを見せ、見事通算1000勝目の勝利を手に入れます。
さらに、同年7月5日に浜名湖競艇場にて開催された『東日本大震災被災地支援競走 浜名湖賞 58周年記念』では、3コースからの、まくりを成功させ通算50回目の優勝を飾り、『無冠の帝王』のまま記録を伸ばし続けます。
そしてついに、2014年8月31日に若松競艇場にて開催された『第60回ボートレースメモリアル(モータボート記念)』で2コースから見事なまくりを決め、SG初優勝をその手に納めることを果たしました。
デビューから実に17年、『無冠の帝王』は帝王であり続ける為の努力を怠うことをせず見事冠を獲得し、このレースは競艇史にも、競艇ファンの心にも深く刻まれたことでしょう。
白井選手のレースの特徴
画像元:ボートレース若松公式サイト
続いて、白井選手のレース時の特徴を見ていきましょう。
白井選手の1番の特徴は、その巧みなハンドル操作の技術から繰り出される鋭角なターンとされています。
そのターン技術とハンドル捌きから『関門のホワイトシャーク』の異名を取るほどで、師匠である『今村豊』選手からも高く評価されています。
白井選手はインコースからのレースを得意としていますが、1コース以外からのレース展開を苦手としている訳ではありません。
そのハンドル操作の技術と集中力の高さから、どんな状況にでも対応することができる、レース力の高さも白井選手の特徴の1つと言えるでしょう。
平均スタートタイミングは0.14とトップレベルで、勝率も8.04と高い数字をキープしており、まさに一流のトップレーサーと言えるでしょう。
※上記データ集計期間:2020/05/01~2020/10/31 引用元:BOAT RACEオフィシャルウェブサイト
白井選手の得意なコース
次に、白井選手の得意なコースを見てみましょう。
白井選手の進入は基本的に枠なり進入で、そのハンドル操作技術の高さから、どのコースからも1着を狙える実力です。
しかし、近年は5コースや6コースといったアウトコースでの勝率が著しく低くなっているのも事実と言えるでしょう。
その理由として挙げられるのがスタートのタイミングです。
前記したように白井選手の平均スタートは0.14と好タイムなのですが、やはりアウトコースは苦手なのか6コースでのスタートタイミングは0.22と極端に遅くなってしまう傾向があります。
しかし白井選手の勝率は現在でも高く、賞金ランキングでも上位に食い込んできているので全体的な調子が悪いという訳ではありません。
1コースから4コースまでに入るレースであれば1着を取る可能性も十分に考えられますので、常に注目しておく必要があるでしょう。
白井選手の獲得賞金額
ここまでの記事にもあったように、白井選手は獲得賞金ランキング上位の常連となる実力を持つ一流のトップレーサーです。
当然、獲得賞金の方も気になりますよね。
それでは、獲得賞金額を順に見ていきましょう。
白井選手の、過去5年間の獲得賞金ランキングの順位と獲得賞金額を以下の表にまとめました。
年 | 順位 | 獲得賞金額 |
2016年 | 15位 | 67,79万80円 |
2017年 | 5位 | 1億10,72万2,000円 |
2018年 | 3位 | 1億26,40万1,000 |
2019年 | 6位 | 1億19,45万7,000円 |
2020年 | 7位 | 69,61万3,000円 |
上記にあるにも通り、2017年~2019年まで3年連続で1億円を超えています。
獲得賞金で見ても、白井選手のアベレージが高いことが分かりますね。
今後、白井選手がどこまで生涯獲得賞金額を伸ばしていくのか楽しみにしておきましょう。
まとめ
今回当記事では、競艇の『白井英治』選手について詳しく紹介してきました。
『無冠の帝王』が冠を手にするまでには並々ならぬ努力があったことは間違いないでしょう。
白井選手のレースの特徴や、得意なコースなどは実際に予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。
『賞金王の歴史に白井英治の名を刻みます』という白井選手自身の発言が現実となる日を楽しみに、今後も応援していきましょう。