競艇の『松井繁』選手ってどんな人?絶対王者の特徴や記録を徹底解説
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『絶対王者』の異名で艇界のイケメンとしても幅広く知られていて、競艇好きの人なら1度はその名前を聞いたことがあると言っても過言ではないでしょう。
ご存知の人も多いかも知れませんが、今回当記事では、競艇の『松井繁』選手について詳しく紹介していきます。
松井選手は、1989年5月に住之江競艇場でデビューを飾った大阪府の吹田市出身のトップレーサーで、大阪支部に所属しています。
競艇の盛んなエリアである、近畿地区の絶対的なエースレーサーで、『絶対王者』の異名に恥じることのない素晴らしい成績を残していることからも、その圧倒的な実力が分かります。
レース時の特徴や獲得賞金など、松井選手がどのような選手か詳しく見ていきますので予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。
それでは、順を追って見ていきましょう。
松井選手が競艇選手を目指したきっかけ
競艇選手を目指すきっかけとして、大半の選手が父親などに連れられて学生時代に実際の競艇のレースを見たことを挙げられています。
しかし、松井選手にはそのようなきっかけはなかったとされています。
小・中学生時代はテニスをされていたようですが、目立つような選手ではなかったそうです。
高校は、大阪府大阪市にある北陽高校学校に進学しますが、将来の進路ややりたいことを見出せず、大学を受験するつもりだったとされています。
そんな時、松井選手の実家である魚屋の従業員さんから競艇選手の養成所の募集案内を渡されたことがきっかけとなり養成所に応募したところ、見事に合格し競艇選手への道を進むことになりました。
この頃はまだ、家族や周りの人なども松井選手が艇界の絶対王者になることは予想もしていなかったでしょう。
デビュー後の快進撃
松井選手の才能は、養成所時代から既に見え隠れしていたそうですが、1989年に地元である住之江競艇場でデビューを果たし、その後すぐに頭角を現し始めました。
松井選手は、デビューしてわずか半年でB1クラスに昇格し、その翌年にはA1クラスに昇格します。
また、デビューから3年後にはG1レースで優勝を果たし、この頃から松井選手の話題性や注目度が高くなっていったと言えるでしょう。
その後しばらくは、G1で優勝できない期間が続いてしまうのですが、1995年2月にびわこ競艇場で開催された『第38回近畿地区選手権』で2度目のG1優勝を手にします。
そして、同年に大村競艇場で開催された『開設43周年記念海の王者決定戦』で3度目のG1優勝を果たしたことで毎年、年末に開催されている現在の『ボートレースグランプリ』にあたる、『賞金王決定戦』へ出場しました。
松井選手はその年から10年もの間、賞金王決定戦に連続出場する快挙を成し遂げました。
艇界の絶対王者となった松井選手の特徴
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それでは、艇界の『絶対王者』と異名を持つ松井選手のレースの特徴を見ていきましょう。
松井選手はその異名の通り、ターン技術、スタート技術、さばきの技術に加え、整備技術までも一流の技術を持つ選手と言われていて、現在の競艇界において最もレベルの高い選手の1人と言っても過言ではないでしょう。
松井選手のレーススタイルから、1戦だけを考えたレースをしているのではなく節間を通してのレースを考えていることが窺えます。
具体的には、準優勝戦が最低ライン、次に優勝戦、その次に優勝する、そのためには何着までには入らなくてはいけない、といったような節間を通したプロセスが考えられていて、まさに競艇を知り尽くしたような戦法と言えるでしょう。
そのため、松井選手は毎回絶対に1着を狙うという感じではありません。
また、松井選手にはイン屋という特徴もあり、基本的に進入コースは枠なり進入が多いですが、イン寄りのコースが狙える時にはどんどんインコース狙っています。
その実力の高さから、競艇で圧倒的に不利とされている6コースからでも舟券に絡むことも少なくありません。
そして、松井選手が1コースに入った時の1着率はかなり高くなっています。
松井選手が1号艇の場合や1コースを取りそうな場合では、1着予想の舟券もまず外せないでしょうし、5コースまでの進入であれば1着の可能性は十分に考えられますが、6コースの場合は舟券に絡むくらいになること多いと言われています。
しかし、どのコースからのスタートであっても常に舟券に絡んでくる実力を持っているので、松井選手が出場するレースを予想をする際には常に注目しておく必要があると言えるでしょう。
松井選手が優勝したSGレース
続いて、松井選手が優勝したSGレースについて詳しく見ていきましょう。
松井選手は、過去に12回のSGレースで優勝を果たしており、この数字は競艇界でも驚異的な数字と賞賛されています。
松井選手が優勝したSGレースを以下の表にまとめました。
優勝回数 | 開催年月 | 開催場所 | レース |
1回目 | 1996年5月 | 児島競艇場 | 第23回笹川賞 |
2回目 | 1998年7月 | 三国競艇場 | 第3回オーシャンカップ |
3回目 | 1999年12月 | 住之江競艇場 | 第14回賞金王決定戦 |
4回目 | 2001年5月 | 浜名湖競艇場 | 第28回笹川賞 |
5回目 | 2006年7月 | 若松競艇場 | 第11回オーシャンカップ |
6回目 | 2006年12月 | 住之江競艇場 | 第21回賞金王決定戦 |
7回目 | 2008年3月 | 児島競艇場 | 第43回総理大臣杯 |
8回目 | 2008年7月 | 蒲郡競艇場 | 第13回オーシャンカップ |
9回目 | 2009年10月 | 尼崎競艇場 | 第56回全日本選手権 |
10回目 | 2009年12月 | 住之江競艇場 | 第24回賞金王決定戦 |
11回目 | 2013年7月 | 若松競艇場 | 第18回オーシャンカップ |
12回目 | 2014年3月 | 尼崎競艇場 | 第49回ボートレースクラシック(総理大臣杯) |
2021年現在、競艇選手の中で最も多くSGを優勝したのは17回の『野中和夫』選手です。
野中選手は、『モンスター』という異名を取る競艇界のレジェンド選手で、2009年に引退していますが、未だにその記録は塗り替えられていません。
松井選手の12回は、それに続き競艇選手の中で2番目に多いSG優勝回数になります。
ちなみに、絶対王者である松井選手にも苦手レースはあるのか、SG、G1問わず『江戸川競艇場』でだけは優勝したことはありません。
今後、松井選手の自己記録の更新や、野中選手の記録を塗り替える選手が現れるのか楽しみにしておきましょう。
松井選手の生涯獲得賞金
次に、松井選手の生涯獲得賞金を見てみましょう。
松井選手は、2011年に公営競技史上初の生涯獲得賞金30億円を突破した記録を持っている人物であり、これだけを取ってみても物凄い選手ということが分かりますよね。
2021年現在、松井選手の生涯獲得年収は『約39億円』と言われていて、歴代競艇選手でもNo.1の金額です。
ちなみに、競艇選手の平均年収は約1,600万円と言われています。
松井選手が競艇選手の中でも名実共に、超一流のレーサーということが分かりますね。
まとめ
今回当記事では、競艇の『松井繁』選手について詳しく紹介してきました。
記事にもあった通り、『絶対王者』の異名に恥じることのない超一流の競艇選手ということが分かりますね。
生涯獲得賞金額やSGレースの優勝回数など、松井選手が保持する記録をどこまで伸ばしていくか楽しみにしている人も少なくないでしょう。
レースでの特徴など、松井選手が出場するレースを予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。